
美容師やっているとつくづく思わされる時がある。
見た目とのギャップ。
「見た目」とは、目にうつる姿・様子のこと。
歳を取り経験を積んでくると見た目に惑わされることが減ってくるわけだが、今でもこの見た目とのギャップに驚くこともある。
人は見た目ではわからない。
実際にあったことで、ネット予約の新規の男性のお客様。当日ご来店された時のこと。
おぉ…なんか恐い…服装が昔のヤ◯ザみたいな如何にもな感じ。
髪型もオールバックでちょっと太めのストライプで派手目のスーツ。なかなかお目に掛かることはありません。
まさかね、いやいや違うでしょ?そんなわけないよね?と心の中で言い聞かせて、いざご挨拶!
話し方はちょっと慣れ慣れしい感じではある。
希望のスタイルもまぁ一般的なメンズのショート。ビジネスマン的な爽やかなの。
カウンセリングも終わりカットに入っていくわけだが、雑誌を見るわけでもなく、ちょっと恐くて話し掛けにくい…
と思っていたら、
慣れ慣れしい感じは変わりませんが、良く言えば親しげに話し掛けてくるではないですか。
そう、普通にお話ししていく流れで聞いてみたわけです。
「お仕事は何をなさってるんですか?」
かなり勇気を出して確信にせまったわけです。
答えは…
めちゃくちゃ意外でびっくり。
とても有名な企業にお勤めのビジネスマンでした。
ここで一気にホッとしたわけです。マジでヤバイ人来ちゃったんじゃないかと思ってましたから。
話していくうちに分かってきたのが、ヤ◯ザ風ファッションが好きらしいのです。
『よく間違われたりするんですけど、好きなんですよね〜』
『休みはいつもこんな感じ♪』と。
「へぇ、いいですね!」とは言えなかった…
つーか、紛らわしいにも程がある。そりゃ間違われるだろう。恐いよ!恐すぎる!!
ということが実際にあったわけで、これは極端な話ですが見た目だけではわからないことってあります。
もっと身近な感じでいえば、
- なんか恐そう(厳しそう)なお客さんだな…
- チャラチャラした感じだな…
- なんかうるさそうだな…
とか、見た目から勝手な想像をすることってあると思うんです。
もちろん見た目の感じから情報として気をつけることも大事かと思いますが、変に身構えてしまうと接客に現れてしまうから注意が必要。
こっちの警戒心みたいなものがお客様に伝わってしまうと、一気に雰囲気が悪くなったりすることもあるし、クレームにつながってしまうことも。
美容室でのお客様の見た目や雰囲気って、案外当てにならないこともあるから、あまり気負わずいつも通り笑顔で丁寧に接客することが大切。
ただこれはあくまでもサロンワークでの話。
自分自身に置き換えて考える時はまたちょっと違う。
自分がどこかのお店でサービスを受ける時、自分がお客としてお店を利用する場面では意識した方が良いとは感じています。
世間一般的な見方として『キチンとした雰囲気』、『清潔感』などは意識したファッションで伺います。利用するお店にもよりますけど。
結局のところ大切なのは【TPO】(時と場所と場合)に合わせること。
もちろんみんな意識してるんでしょうけどね。
僕も休みで家の近所しか出掛けない時とかは、かなりラフな(ダラシない)格好だったりします。
会社の融資の相談に金融機関に行く時なんかはスーツだったり、ジャケット着たりもします。
いつもご来店くださるめちゃくちゃ近所のお客様とかでもいます。もろっ部屋着!みたいな方も。
「今さっき起きたばっかりです」なんてことも。
これはこれでアリです。信頼関係が築けているので特に問題ありません。
人それぞれファッションの好みも違うので、必ずしも見た目で判断はできないと言う話でした。
なんか社長日記と題して始めたけど、社長とか別に何も関係ない話…
頑張って続けようと思うと続かないから、あまり意識せず好きなことを書いてゆる〜く続けていこうと思います!