
美容師の40歳定年なんて言われていますが、そんなことはありません。
うちの会社でもそうだし、世間を見渡しても40代の美容師は働いています。
若い美容師にも負けず活躍している方もたくさんいます。
むしろ、独立開業してオーナースタイリストとして、サロン内でも1番売り上げているという年代のような気もします。
だから、美容師は40歳になってもまだまだ活躍できるし、売上も伸ばしていけます。
ただ、美容師としての働き方を確立させる必要はあると感じる。
美容師の働き方も色々ですが、40代美容師は先を見据えてどういう働き方をするのがいいのか?どういうふうに考えていくべきなのか?
40歳になる美容師のベストな働き方とは?
この問いに対する答えに絶対はありません。
40歳ともなると、それぞれ状況に多くの違いがあるからです。
- 独身
- 家庭持ち
- 男性・女性
- 育児中・子育て中
- シングルマザー・シングルファーザー
- 親の介護
- 持病がある
など、美容師としてではない自身の環境や状態が違います。
要は、40代になると20代の若い時とは違い、一人の人間としての生活環境が変わって来ていることが多いです。
しかし、こういう違いはあるにせよ、美容師としてこの先どこを目指すのが良いのかには、そこまで大きな違いはないと考えます。
40才からの美容師としての働き方を考えるには、まずは目標設定が大事です。
そこから美容師としての必要な働き方を考えるのがいいでしょう。
40代美容師の先を見据えた目標設定
「人生100年時代」なんて聞きますが、健康に働けるのはせいぜい70歳前後かと。
この辺は個人差あると思うので難しいですが、一般的に60〜65歳定年なので今は70歳として考えます。
40歳から70歳までは30年です。
体力的に考えると美容師としては、60歳までのあと20年は従業員として美容室に勤めることは可能であると思います。
うちの会社でも雇用期間の定めとして「60歳」としていますから。その先は相談という形です。
なので、元気に美容師やれるとしても40歳から20年と考えておくのが現状では濃厚かと。
「20年」長いようで短いような気もします。
この20年後に「どういう自分でありたいか」を考えて、まずは目標設定するのがいいでしょう。
なんでもいいわけではないですが、ただ単純に
- 美容室オーナーになって5店舗経営
- 子育て終えてのんびり
とかではなく、現実的に必要なことで考えるべきです。
お金です。
60歳となると体力も落ちています。収入も落ちている可能性があります。病気持ちの可能性もあります。まだ子供の進学を控えているかもしれません。両親の介護をしているかもしれません。
まだまだお金が必要ということです。
「ある程度は想定範囲内」と言えるような状態を作っておくことが大切と言えます。
お金も大事だし、このようなことをリスクと捉えて保険などに加入するのも大事かもしれません。
40歳の今の自分の状態で「60歳になった時の自分」を見据えての目標設定です。
美容師に限らずですが、やはり働き方で収入や社会保障に違いが出て来ます。
目標設定のためには「お金やリスク」を計算する必要があるはずです。
40才からの働き方が美容師人生を変えるかも
60才になった時の目標設定ができたら、その目標を達成するための手段が「美容師としての働き方」です。
40代でも50代でも余裕のある生活を送るための収入を得ている美容師はたくさんいるはずです。
独立開業でも会社員として働く美容師でもいます。
体が元気なら、まだまだやれるのが40代です。
今は、美容師の働き方も多様化してます。
この先、どのようにして美容師を続けていくのかという選択肢は、昔の独立開業という考えしかなかった時代とは違います。
働き方に悩む美容師さんは、こちらの記事が参考になると思います。
→『複雑?!美容師の働き方をまとめてみた』
目標達成のために今一度美容師としての働き方を考えてみましょう。
若くはないからリスクに備えた働き方をオススメしたい
20代、30代はやっぱりまだ若いし元気です。
病気のリスクも40代に比べたら低いです。体も動くし、勢いもあります。
何より身軽な状態とも言えます。
しかし、40才を越えてくると病気のリスクは高まります。
僕も40才から人間ドッグを定期的に受けることにしています。
こういったリスクに備えて働くには、美容師にも社会保障が大切だと考えます。
「保険」です。
民間企業の生保も、社会保険に加入して働くことをオススメしたい。
美容師は、昔から社会保険未加入で働き続けることがほとんどでしたが、これってリスクが大きいです。家族がいれば尚更。
調べるとわかりますが、社会保険未加入と加入では社会保障に差があります。
貰える年金の額だけじゃないんです。
40才になったのであれば絶対に知っておくべきです。
それと、共に働く仲間も必要です。
今は、業務委託美容師や1人サロンなどで個人事業主として、「独り」で働く美容師が増えています。
悪くはないです。これも考え方です。
しかし、自分にもし何かあったらお客様に連絡もできないし、収入もストップします。
40代でこの状況で美容師として働くにはリスクが大きすぎます。
同じ環境で共に働く自分以外の誰かは必要です。
奥さんや旦那さん、友達と2人でも、とにかく独りではない方がいいです。
40才からでも遅くないです。助け合える誰かと一緒に働くべきです。
それに安定収入を考えてもいいのが40代とも言えます。
若いうちは、色々チャレンジして収入よりもやりたいことを優先したりして、収入の浮き沈みが大きかったかもしれません。
40にもなれば、毎月一定の決まった収入があった方がいいと考えます。
収入面の安定は「心の安定」とも言えます。
不安定な収入は余計なストレスを抱えやすいですし、40越えてそのストレスを抱えながら働くのは美容師としては大変です。
あと必要と思えるのが「お休み」です。
身体をしっかりと休めることも大事です。
「やったらやった分稼げる」というのも美容師ではありますが、休まず働くというのは40代からはオススメできません。
先にも書きましたが、もう若い時とは違います。
無理をすれば影響が出てきます。
僕も40越えてもあまり休むことなくサロンワークはしていますが、やっぱり昔よりキツイと感じることは増えました。
この先も長く美容師を続けるという目標があるなら、自分の体が無理ない程度の働き方をしていかないと、目標達成は難しいと思います。
美容師も週休2日あるとだいぶ違うと思います。
40歳からの美容師の働き方〜まとめ〜
- 体力の衰え
- ライフイベントの増加
- 環境の変化
などが影響してきやすい40代。
美容師として将来を考えた時の目標設定。
目標達成にための美容師としての働き方の確立。
美容師として長く働き安定した生活を送るには、しっかりと考える必要があるということ。
僕が40歳からの美容師の働き方でおすすめしたいポイントは、
- 社会保険加入で将来のリスクに備えて働く
- 独りではなく共に働く仲間がいる環境
- 完全歩合ではなく安定収入
- 完全週休2日(が理想)
の4つになります。
保障が手厚い社会保険に加入して、病気や怪我で働けなくなった時のことに備える。
独りでは、思わぬ事態になった時に対応しきれない。
稼ぎも大事だが安定収入の方がストレス軽減と思える。
40越えればしっかりと休むことが長く働いていくためには大切。
働き方が多様化してきた美容師ですが、年齢で考えると先を見据えて、どういう働き方をしていくか?今一度考えるのも必要なのが40歳からかと思います。

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