
この美容師のワークスタイルは『複業』と思っています。
美容師という1つの仕事をするのではなく、それ以外の仕事での収入を得ている人(美容師)のこと。
フリーランス・面貸し美容師とは
美容師に限らず「フリーランス」というワードはよく耳にするかと思います。
一般的には個人事業主となり、美容室や会社に属さず自分の好きな時に好きなように働きます。
面貸し美容師も同じです。
「美容師の仕事+○○の仕事」という複数の仕事で生計を立てている方が多いです。
例えば「美容師+ウェブデザイナー」という方なら、
美容室でサロンワークをしているときは美容師という職業であり、「ウェブサイトの制作もしています」ということになる。
ウェブサイトの制作でクライアントと打ち合わせをしていれば、ウェブデザイナーという職業であり、「美容師としてお客様も担当しています」ということになる。
どっちがメイン(本業)という考え方はないのかもしれない。
もしくは、収入の割合で決まってくるのかもしれない。
美容師の収入7:ウェブデザイナーの収入3とかなら、美容師メインとしているのかもしれないし、考え方はその人次第なのではないかと思う。
どちらにせよ、自ら稼ぎ出す力が必要な働き方であることは間違いないです。
フリーランス・面貸し美容師をやりたい美容師ってどんな人?
「自由にやりたい事をやって生きていきたい」という願望が1番なら、この働き方を選択するかと思います。
美容師は続けたいけど、
- モデルの仕事がしたい
- カメラマンの仕事がしたい
- 料理が好きだから料理人もしたい
- バーをオープンさせたい
- 執筆活動がしたい
など、美容師以外のやりたい事があって、それを実現させたいとなるとフリーランス・面貸し美容師を選択します。
フリーランス・面貸し美容師になるためには
誰でもなれます。明日からでもなろうと思えばなれます。
今、美容室に従業員として雇用されているなら退職し、個人事業の開設届けを税務署に提出することでフリーランス・面貸し美容師として活動できます。
ここでは、個人事業主としての手続きの仕方は説明しませんが、美容室や会社と雇用契約を結んでいる社員のままではできない働き方となります。
確かに、今は「副業OK」としている会社も増えてきましたが、あくまで会社(美容室)での仕事に支障をきたさないことを前提にしている事がほとんどです。
雇用契約書や就業規則に記載されているかと思います。
あくまで美容師。他の仕事は副業(サブ)であり、複数の仕事を自由にはできないのです。
組織に属するというのはメリットがありますが、好きな時に好きなように働くというのは、組織に属していては無理なわけです。
フリーランス・面貸し美容師として生活していけるのか
先に書いた通り、生活していくには収入源が必要となりますが、フリーランス・面貸し美容師として誰もが生活していけるわけではありません。
収入を得るには必要な事があります。
美容師として顧客ゼロでは厳しい…
当然ですが、美容師としての自分を支持してくれるお客様がいなければ、美容師としての収入はゼロです。
他の仕事での収入で生活できるならいいですが、多くの場合は美容師としての収入をメインとしてスタートするので、顧客は絶対に一定数は必要と思った方がいいいでしょう。
「顧客を持つ」には、集客できなくてはなりません。
昔であれば、従業員として働いていた美容室で顧客を付けてフリーになるという方法が主流でした。
これが良いか悪いかは、またちょっと別の話になりますが、今はインターネットを利用することで個人で集客する事が可能です。
言い換えると「今はフリーランス・面貸し美容師になりやすい」とも言えるわけです。
美容師として、個人としての能力が必要
美容師として稼ぎ出す力が必要なのです。
美容師としての技術力はもちろん、一人の人間としての力も必要となります。
なんていうか、生活力みたいな。たくましさは重要かと思います。
誰か(周り)は協力してくれるかもしれませんが、誰も守ってはくれません。生活の保障をしてくれる人(会社)はいません。
自ら収入につながる術を身につけ、収入となる仕事を探し、生活していく必要があるのです。
美容師以外の仕事でも必ずお客様という存在が必要です。自分の価値に見合った報酬を支払ってくれるお客様です。
SNSや広告、紹介なりと集客できる力が必要です。
それと、
お客様を施術する美容室が必要
今はたくさんありますね。
【面貸し/業務委託募集】としている美容室。
自分の抱えるお客様の利便性や複業のことを考えて、複数の美容室と契約する方もいます。
フリーランスとなる前に所属していた美容室を使わせてもらうこともあるでしょう。
セット面を貸してくれる美容室と、どういった内容で契約するかは自分次第なとこもあります。
使用料の交渉も不可能ではないということ。
というか、僕は交渉はした方がいいと思っています。
自分の希望と合致するよう交渉することは、事業主としては当然と考えます。
フリーランス・面貸し美容師が向いている人とは?
向いている向いていないは、やってみないとわからない部分もありますが、1つの考え方として、
ママ美容師さんで完全自由に働きたい人
生活のベースは旦那様の収入。
育児があるので働く時間に制限があるというママ美容師さん。
その中でも信頼関係がしっかりとあるお客様を顧客として抱えている方です。
育児中は、子供が風邪を引いて学校を休んだり、予定外の事態が起こったりします。
そんな時に、こちらの事情も考慮してくれ対応してくれるようなお客様であれば、この働き方は自由度が高く収入にもつながります。
美容師以外で得意な事がある!という方
例えば、PCスキルが高くキーボードでの入力作業が得意という方。
入力作業の代行でも収入源となるかもしれません。
洋服作りが得意という方。
ECサイトを立ち上げて、ハンドメイドのオリジナルウェアを販売すると収入源となるかもしれません。
美容師というスキルだけで考えるのではなく、自信を持って得意と思える事、好きな事でお金が稼げるなら良いかもしれません。
もちろん、美容師としてのベースとなる収入は最低限必要でしょう。
「何より自由が好き」という美容師
本当に自由にやりたいという方。
フリーランス・面貸し美容師は、確かに自由ではありますがリスクも大きいと思います。
あらゆるリスクを理解し、それでも自由が1番と考えるなら向いていると思います。
(まぁ、自由なようで自由でもないのが現実だったりはするかもしれませんが…)
フリーランス・面貸し美容師は「独立」です
美容師が独立開業して美容室をオープンするという形とは違いますが、同じく独立するという事です。
「独立」は独りになるということでもあります。
独立開業のリスクは、しっかりと理解する必要があります。
ただ、美容室をオープンさせるための初期投資は必要としないので、独立のための金銭的リスクは小さいです。
フリーランス・面貸し美容師として複業していくなら、事業計画を立ててみることをお勧めします。
- 独立して今の生活をするためにはいくら必要か?
- どんな形で美容師として収入を得るのか?どのくらいの収入が見込めるのか?
- 他仕事をどのようにしてこなし、最低でもいくらの収入が必要なのか?
など、個人事業としてやっていく上での一つの指標となるもの。
また、この独立に無理がないかを見極めるためにも必要なことです。
「なんとな〜く」とか、「〇〇もやりたいから」とか、勢いだけで独立するのではなく、収支の計算だけはしておくべきです。
同じ個人事業主でいうと、業務委託美容室で仕事をする業務委託美容師と似ていますが、別物と思った方がいいでしょう。
まとめると、
- 美容師としての顧客が一定数はいる
- 美容師以外のスキルがある
- フリーになっても生活はしていける(と思える)
- 自由にやりたい事がしたい
というような美容師が、独立してこの働き方を実践していくのが「フリーランス・面貸し美容師」です。
株式会社アンドエルでは、フリーランス・面貸し美容師の募集はしていません。
これは会社としての考えです。
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