
美容業界全体で約1割しかない美容室経営をしている法人。
それだけ個人事業主としての美容室経営が多いということです。
技術職という美容師で考えると、法人経営だろうが個人経営だろうが技術と知識を学んで経験を積み、1人前の美容師を目指すことに変わりはない。
美容師としてサロンワークに励むことに違いはないのです。
ただ、どういった形で働くかで生活面や将来に影響があるとは思います。
法人経営の美容室は個人店と何が違うの?
美容室の経営主体として言うと、
- 会社が経営している美容室が法人経営
- 個人事業主が経営している美容室を個人店(個人経営)
となります。
働く美容師にとって大きな違いと言えるのは、社会保険に加入しているかしていないかです。
法人経営の美容室では、雇用契約を結ぶ社員(美容師)は 社会保険は強制加入となり、毎月のお給料から天引きされます。
個人店では基本的に社会保険加入は義務付けられていませんので、その美容室によって違いますが社会保険未加入である場合がほとんどかと。
(気にする方は確認が必要でしょう。)
働く美容師にとっての社会保険とは?
社会保険は、厚生年金と健康保険料を会社が半分負担して加入するもので、個人事業主が加入しなくてはならない国民年金と国民健康保険とは、保障や納める額も違います。
単純に考えて、会社も負担してくれて保障が手厚いのが社会保険となります。
そのため、労働者としての美容師と考えると、法人だろうが個人だろうが美容師としてやることが同じなら、保障が手厚い法人経営の美容室の方が安心とは考えられるわけです。
ただ、美容師とはいえ目指すべきところも考え方も人それぞれなので、法人経営の美容室の方がベストというわけでもありません。
法人経営の美容室で働く美容師が知っておくべきこと
社会保険料を会社が半分負担するわけですが、この社会保険料が大変といえば大変なのです。
個人だろうが法人だろうがサロンワークで売上を上げていくというやり方には違いはありません。
法人だから個人店より売上れるというわけではないのです。その逆も。
同じ売上で同じ給与を支給するなら社会保険料の負担がない個人店の方が、法人経営よりも経営者としてはいいかもしれません。
法人経営するよりも個人事業で経営していた方が得とも考えられるということ。
また、法人は税務や労務管理など法律で決められたルールがしっかりあります。
税金、保険料、労務の手続きなど、あらゆる面でお金が必要となる場合が多いのです。
会計士、社労士、弁護士など専門家の力を要する場面です。
会社としての義務です。
個人事業の方がこの辺が「ゆるい」と言えます。
個人店の美容室が多いのには、それなりに訳もあるわけです。
社会保険加入は、働く美容師のためという考えではあります。
社会保険加入で働くことのメリットで考えるとスタッフにとっては重要です。いろんな補償制度を利用できることもあり、労働者としてのリスクを軽減するには欠かせないからです。
とはいえ、会社としての経営努力は当然必要で、社会保険料を国に納めなくてはなりません。
法人経営の美容室の社員は手取りが少ないかも
そういう部分も関係してか、どうしても個人店で働く美容師より手取りが少し低くなる傾向があります。
会社として社員の社会保険料の支払い、会社員として社会保険料の支払い。
この2つがどうしても手取り額を少なくしてしまうからです。
しかし、手取りは社員からしたらめちゃくちゃ大事な部分です。
手取りを最優先に考える美容師であれば、ここは慎重になるべきところなんでしょう。
「社会保障より何より目先のお金」と考えたりすれば…
法人経営の方が福利厚生は充実しているかも
ただ、会社の規模や経営状態などによっても違いはありますが、給与以外の福利厚生面は個人経営よりも充実しているかもしれません。
完全週休2日や産休育休、健康診断、住宅手当、有給休暇取得、賞与などなど。
個人店にはない労働環境があることも多いです。
家族がいるから、子供が欲しいから、休みが多い方がいいから。などを考えている方は、福利厚生面は大事な部分です。
また、会社経営の方が事業を大きく展開しやすいとも考えられます。
美容師としての成長のステージを用意してくれるかどうかも、働く美容師にとっては大切なことと考えます。
法人経営の美容室が強いと言える部分
お客様からしたら、利用する美容室が法人経営でも個人経営でも気にするところではないと言えますが、一般的に事業としての信用度は法人の方が高いのです。
設立間もない会社の信用度は高くもなく、個人事業と大差ないでしょうが。。
とはいえ、事業を大きくしていくとなると、やはり法人である方が強くスピードも速かったりもします。
社員として働く美容師にとって、会社の力というのは影響力も大きいはずです。
美容師も続けていれば成長します。スタッフの成長に合わせてステージを用意するのもオーナー(会社)の大事な仕事です。
わかりやすいのが、美容室なら新店オープンとかになりますかね。
個人事業でもやれなくはないですが、ある程度までいくとやはり会社組織の方が強みがあります。
社会保険加入して会社員として長く美容師を続けていくという選択なら、法人経営の美容室の社員になるのがいいかもしれません。
働き方が多様化してきた美容師ですが、自分の美容師としての将来もよく考えていく必要があります。
株式会社アンドエルでは、社会保険加入はもちろん、有給休暇取得など福利厚生面を整えています。
これは会社としての考えです。
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